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金沢市のマンション供給状況はどう変化している?価格や今後の動きもご紹介

マンション売却

岡部 功大

筆者 岡部 功大

代表(宅地建物取引士)
不動産業界に携わって10年以上!
金沢市の不動産市場を把握し、お客様に分かりやすい査定価格のご提案をしています。


金沢市でマンションを探している方や、不動産市況に興味のある方にとって、現在のマンション供給状況は気になるテーマではないでしょうか。人口動態や経済状況によって変化するマンション供給や価格の動きは、購入や売却のタイミングを見極める重要な材料です。本記事では、金沢市におけるマンションの供給傾向や価格動向、築年数別の供給状況、今後の市場見通しなどを整理し、理解しやすく解説していきます。マンション選びの参考となる情報を知りたい方は、ぜひ続きをご覧ください。

金沢市におけるマンション供給の全体的な傾向

まず、金沢市の中古マンション供給全体の傾向を見ていきます。近年、金沢市内の中古マンションの売り出し物件数は多く、昨年はおよそ811件の売り出しがあり、そのうち135件が成約に至っています。また、現在販売されている中古マンションは約179件で、平均価格はおよそ1,774万円となっています(2024〜2025年時点)。

供給が多いエリアとしては金沢市中心部や駅周辺が挙げられます。利便性の高い金沢駅周辺には、SUUMO集計によれば、40~60㎡の中古マンション中央値が約1,610万円、60~80㎡で約2,915万円、80~100㎡で約2,880万円と、価格帯も高めです。

需給バランスについては、成約件数に対し売り出し件数が多い点から、購買希望者にとって選択肢が豊富な一方、価格にはやや抑制的な傾向が見られる可能性があります。ただし中心部では高い需要が維持されており、売り手にとっては安定した市場と言える状況です。

以下に、近年の供給状況をまとめた表をご覧ください。

項目数値備考
売り出し件数約811件前年1年間
成約件数約135件前年1年間
現在の販売件数約179件2025年時点

中古マンションの価格と供給の関係

金沢市の中古マンション価格と供給量には明確な関連性があります。まず2025年9月のマンション売却相場は、平均価格が2,614万円、平米単価は32.32万円で、前年と比較して取引件数は増加している一方、価格は1年前より3.62%下落しており、3年前と比べると6.90%の下落となっています。表面上は価格が下がっているように見えますが、中心部など需要の高いエリアでは依然として高値が維持される傾向にあり、供給不足が価格を支える要因となっています。

一方、金沢市全体の中古マンションの㎡単価は26.5万円で、坪単価に換算すると87.7万円、前年と比べて㎡あたりで -4.1%、合計では販売価格は小幅な下落となっています。つまり、市場全体では緩やかに価格が下がる動きがあるものの、供給の少ない人気エリアでは価格が維持または上昇しているという二面的な傾向が見られます。

以下の表は、価格動向と供給状況の概要を整理したものです。各項目を比較することで、現状の市場理解に役立ちます。

項目状況供給との関係
平均売却価格(2025年9月)2,614万円取引件数増も価格小幅下落、需給バランスが影響
㎡単価(全体平均)26.5万円/㎡(前年比 −4.1%)供給増や取引活性化により価格の抑制傾向
中心部の価格傾向依然として高値維持供給不足と立地価値が価格支え

このように、金沢市における中古マンション市場では、供給量の増減が価格の上昇・下落に影響を与えています。特に市全体では価格がやや調整されている一方、交通利便性や生活利便性の高い中心部では依然として堅調な価格推移が見られるため、エリアごとの需給バランスを把握することが重要です。

築年数別の供給状況と注目すべきポイント

金沢市における中古マンションの築年数別供給状況を整理すると、以下の通りです(2024年~2025年の取引データを基に算出)。築年数が浅いほど㎡単価は高くなる傾向にあり、築10年程度では圧倒的に高い単価となっていますが、築30年以上や築40年超は単価が大幅に低下し、取引価格も抑えられています。

築年数 ㎡単価の目安 供給の特徴
築10年程度 約45万円/㎡ 供給少、流通価格は高い傾向
築20年程度 約30万円/㎡ 中程度の供給、価格も中間的
築30年以上 約16.75万円/㎡ 供給は増加傾向、価格帯は低め

具体例として、築10年の中古マンションの㎡単価は約45万3333円とされており、築20年の物件は約30万円/㎡、築30年以上では約16万7501円/㎡と大きく単価が異なります。これは築浅ほど資産価値や耐震・設備面で優位性が高く、築古になるほど価格が下がる傾向を反映しています。金沢市においてはこうした築年数別の価格差が供給動向に影響し、築古物件は供給数が相対的に多くなる傾向があります。

市場における築古マンション(特に築40年超)の供給増加には注意すべき点があります。築古物件は維持管理・耐震補強・リフォームなどのコストがかかるケースが多いため、購入検討時にはそれらの追加費用や今後の資産価値を見据えた判断が重要です。築年数構成が市場に与える影響として、築浅と築古に価格帯で明確な二極化が進むとともに、購買層の選択肢やニーズも多様化している点が挙げられます。

このような築年数別の供給状況を理解することで、金沢市でのマンション検討において、自社が取り扱う中古マンションの強みや訴求ポイントを明確に打ち出すことが可能となります。

今後の金沢市マンション供給の見通しと注目ポイント

金沢市において、今後10年間で築40年を超える分譲マンションの大規模修繕やリニューアルが必要な物件が急増する見込みです。この傾向に対し、金沢市は「マンション管理適正化推進計画」を策定し、適切な管理体制の整備を促す制度を導入しています。管理計画の認定を通じて、住環境の維持や市場評価の向上が期待されています。例えば、認定マンションに対しては固定資産税の減額が可能となる等のメリットもあります。

また、中古マンションの価格動向に関しては、金沢市全体の中古マンション相場は2022年時点で平均1,398万円(坪単価66万円)ですが、2032年にはノーマルシナリオで約24.7%の価格下落が予測されています。さらに、金沢駅周辺に限れば、2032年の価格は約2.9%の上昇が見込まれており、エリアによる将来性の差が明らかです。人口推計においては、金沢市の総人口は2020年を100とした場合、2050年には約87.3にまで減少するとされています。このような人口減少が供給過多や価格下落の一因となる可能性があります。

読者が今後の動向を踏まえて留意すべき点としては、大規模修繕を控えた築古マンションにおいて費用負担や管理計画の整備状況を事前に確認することが重要です。また、立地によっては価格下落が予測されるため、アクセスの良いエリアや資産性の高い物件を優先的に検討すべきです。

項目現在の状況今後の見通し
築40年以上マンションの増加増加傾向大規模修繕が必要な物件増
管理体制制度整備中計画認定による管理改善
価格変動現状堅調市全体で下落予測、駅周辺は堅調

まとめ

金沢市のマンション供給状況について、近年の全体的な傾向やエリアごとの違い、中古マンション市場の価格動向、築年数別の供給バランス、そして今後の見通しを整理してご紹介しました。市場は需給バランスや価格変動の影響を大きく受けやすく、築年数や将来的な供給傾向にも注目が必要です。マンション購入や売却を検討している方は、こうした最新動向をしっかりと把握し、自分に合った選択肢をじっくり見極めることが重要です。

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