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マンションを売却かリフォームどっちが得?費用の違いと選び方を解説

マンション売却

岡部 功大

筆者 岡部 功大

代表(宅地建物取引士)
不動産業界に携わって10年以上!
金沢市の不動産市場を把握し、お客様に分かりやすい査定価格のご提案をしています。


マンションを手放すべきか、それともリフォームして住み続けるべきか――この悩みは多くの方が直面するものです。「売却」と「リフォーム」、どちらがお得なのか、費用面での違いや、自分に合う選択肢がわからず迷われている方も少なくありません。本記事では、それぞれの費用や特徴、判断ポイントまで分かりやすく解説します。迷いをスッキリ解消し、ご自身の最善の選択に役立つ情報をお届けします。

マンション売却とリフォーム、それぞれの費用と基本的な違い

マンションを売却する際には、主に仲介手数料や税金といった費用がかかります。仲介手数料は、不動産会社に支払う報酬であり、売却価格の約3%(税別)が一般的です。また、譲渡所得に対しては税金がかかり、居住用であれば「三千万円特別控除」によって譲渡所得を圧縮できる可能性があります。これにより税負担を軽減することができます。

項目売却にかかる費用リフォームにかかる費用
主な内容仲介手数料・譲渡所得税など表層リフォーム・部分リノベ・フルリノベ
相場仲介手数料:売却価格の約3%(税別)、税金は控除適用次第表層のみ:約数十万円~数百万円、全面改修:500万~2,000万円以上
負担の違い売却時に一括で発生し、その後は費用負担なし工事期間中の支払いが必要、資金計画が重要

リフォームに要する費用は、工事の規模や広さ、仕様によって大きく異なります。部分的な内装変更や水回りの交換といった小規模な工事であれば数百万円以内で収まることもありますが、大規模な全部改修(スケルトンリノベーション)では500万円を超え、場合によっては1,000万円~2,000万円以上になることもあります(マンション60~70㎡で500万~1,400万など)

つまり、売却は一次的な費用で済み、直後に現金化できるメリットがあります。一方、リフォームは高額な投資になりますが、内見時の印象を良くしたり、売却価格に上乗せできる可能性もあります。費用負担の観点では、売却は一度で決済。一方、リフォームは資金計画が重要で、結果が見えるまでに時間やコストがかかるという大きな違いがあります。

そのまま売る場合のメリットと注意点

中古マンションをリフォームせずに、そのまま売却することには、まず費用を抑えられるという大きなメリットがあります。特に小規模な補修や工事を行わない場合、数十万円から数百万円のリフォーム費用を節約でき、手元に残る利益が増えるという利点があります。住宅ローンの返済や次の住まいの資金として資金を確保したい方に適した選択です 。

また、昨今では「現状渡し」や「リフォーム前提」で購入を希望する方も増えており、素のままの状態を歓迎する層には逆にアピール材料になります。特にリノベーション志向の若い世代や共働き層には、自分好みに改装したいというニーズが強いため、このような方々にはそのまま売る方が売れやすい場合があります 。

ただし、注意点もあります。内覧時にクロスの変色や床の傷、水回りの汚れなどが目立つと、「手をかけなければ住めない物件」という印象を与え、値引き交渉を受けやすくなることがあります。また、築年数以上に古く見られてしまうリスクもあり、実際の価値より評価が下がる場合があります 。

さらに、水回り設備の劣化や臭い、カビなどは買主の心理に大きく影響し、成約に結びつきにくくなる可能性があります。そのため、こうした部分が目立つ場合は、最低限の補修やクリーニングを検討した方が無難です 。

項目 メリット 注意点
リフォーム不要 コストを大幅に抑えられる 内覧時の印象が悪く値引き交渉のリスクあり
現状渡しの需要 リノベ志向の買主には魅力 築年数以上に古く見られる可能性あり
水回りなどの不備 補修せず売却できる 成約の妨げになることも

リフォーム(リノベーション含む)をする場合のメリットとリスク

まず、リフォームを行う最大のメリットのひとつは、内見時の印象がよくなり、購入希望者へのアピールが強くなる点です。明るく清潔感のある室内は、印象評価を高め、高値での売却や値引きを避ける交渉に繋がる可能性があります。また、水回りの設備を一新したり、現代的な仕様へ機能性を向上させたりする「向上系リフォーム」であれば、価格に上乗せされる場合もあります。

ただし、リフォーム費用を売却価格にそのまま上乗せできるとは限りません。「原状回復」や汚れの補修のみのリフォームは、価格に反映されにくく、費用回収が難しいリスクがあります。また、買主の趣味やニーズが多様化しているため、売り手のリフォームがかえって好みに合わず、マイナスに働くこともあります。

さらに、リフォームにはコストと時間の負担も伴います。大規模なリフォームでは数ヶ月かかる場合があり、その間は売却活動が停止するため、売却までの期間が延びる可能性があります。また、リフォーム費用には工事業者の利益も含まれているため、市場価値としてはそのまま反映されないことも多く、過剰な投資になりかねません。

こうしたメリットとリスクを考慮し、部分的なリフォームに留めることも有効です。費用対効果の観点から、たとえば壁紙の張り替えや一部水回り設備の更新など、印象改善に直結しつつ費用を抑えられる箇所に絞ることが得策です。以下の表は、部分的なリフォームの内容と効果を整理しています。

リフォーム内容目的・効果留意点
壁紙・クロス張替え清潔感・明るさの改善広範囲施工は費用が嵩む
水回り設備の更新購入希望者の安心感アップ購入者の好みと合わない可能性
部分的な修繕(原状回復)価格の下落防止価格向上にはつながらない場合もあり

リフォームを検討する際は、まず不動産会社に相談し、物件の状態や地域の相場、買い手のニーズを踏まえたうえで、費用対効果と売却スケジュールを慎重に比較検討することが重要です。

費用面で損をしないための判断ポイントと選び方

売却とリフォーム(リノベーション)のどちらを選ぶべきかを判断するには、築年数や物件の状態を見据えた基準づくりが欠かせません。まずは築年数と現状を軸に判断し、必要な工事範囲とその費用対効果を見える化しましょう。以下の表は参考となる判断指標の一例です。

判断基準リフォームの必要性判断の目安
築年数・状態築浅なら小修繕、築古なら大規模検討築10年以内なら清掃や小修繕中心、20年以上なら水回り設備の劣化チェック
費用対効果試算リフォーム費用と売却価格上昇の比較リフォーム費用が想定上乗せ額を超えるなら中止
スケジュール・資金計画売却期間とリフォーム期間の調整リフォームによる遅延で資金繰りが悪化しないか確認

上記の基準に基づき、「どこにどれくらい費用をかけるか」を明確にすることが、損をしない判断への第一歩となります。たとえば、築浅マンションで汚れや小傷のみであれば清掃や軽微な修繕で対応する方が費用対効果が高い場合があります。ホームズやアットホームの事例によれば、キッチンや浴室、トイレなど水まわりの全面リフォームは数十万円から百数十万円かかる一方、それが売却価格にそのまま転嫁できるケースは少ないとされています。

次に、リフォーム費用と想定売却価格の比較法です。まず机上査定や訪問査定で現在の査定額を確認し、見積もりで示されたリフォーム費用と比較します。もしリフォーム費用を上回る価格上昇が見込めない場合は、費用回収が見込めず「費用倒れ」の可能性が高くなります。

さらに、売却スケジュールや資金計画との兼ね合いも重要です。大規模リフォームには数ヶ月かかることもあり、現金化が遅れることで資金的な負担が増えます。短期間での売却を目指すなら、広範囲な工事は避けるか、部分的な修繕にとどめる判断も検討すべきです。スケジュールの見通しや資金状況に応じて優先順位をつけ、適切な選択をすることが大切です。

まとめ

マンションの売却とリフォームは、どちらを選ぶかによってかかる費用や得られるメリットが大きく異なります。売却は費用を抑えやすい一方、リフォームは見た目の印象を高めることで売却価格の向上が期待できることもあります。しかし、リフォーム費用を十分に回収できない場合もあるため、築年数や物件の状態、費用対効果を慎重に比較することが大切です。状況に応じて適切な判断を行い、ご自身に最も有利な選択肢を見つけましょう。

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