
金沢市で中古マンションの資産価値はどう変動する?今後の価格予測と選び方を解説
中古マンションの購入を検討中の方にとって、「将来このマンションはいくらで売れるのだろうか」といった資産価値は大きな関心事です。特に金沢市のようにエリアごとの価格差や築年数による変動がある地域では、正しい情報と見通しを知ることが安心へとつながります。この記事では、金沢市における中古マンションの資産価値の現状や今後の傾向、将来を見据えたポイントまで、分かりやすくご案内します。マンション購入を安心して進めるための参考にしてください。
金沢市における中古マンションの資産価値の現状を知る
まず、金沢市の地価公示をもとに土地の価値動向を確認します。令和7年(2025年)における金沢市の平均公示地価は、1㎡あたり約13万8千円(坪単価で約45万6千円)で、前年度比で約2.9%上昇しており、直近10年間の年平均成長率も約4.43%と堅調に推移しています。これは、地価が安定的に上昇していることを示す重要な指標です。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 2025年 地価公示 ㎡単価 | 約13万8千円 |
| 坪単価 | 約45万6千円 |
| 前年比 | +2.9% |
次に、中古マンション自体の取引価格を見てみると、国土交通省のデータをもとに算出された金沢市における2024年1~3月の中古マンション平均㎡単価は約25万4千円で、前年から約2.53%上昇しています。また、取引される物件タイプ別に見ると、総平均価格は約1,918万円となっています。
なお、築年数別に見ると、築10年のマンションでは㎡単価が約45万3千円、築20年で約30万円、築30年以上で約16万7千円という結果です。これらの数値から、築浅であるほど高めの単価が維持されていることが分かります。
| 築年数 | ㎡単価 |
|---|---|
| 築10年 | 約45万3千円 |
| 築20年 | 約30万円 |
| 築30年以上 | 約16万7千円 |
さらに、ウチノカチのデータによれば、2025年の平均中古マンション価格は28.8万円/㎡(坪単価95.1万円)で、前年から約1.7%の上昇が見られました。平均築年数は約27.9年、駅から徒歩平均約18.8分という条件です。こちらも、取引価格が堅調に推移している傾向を示しています。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均単価(㎡) | 約28.8万円 |
| 前年比 | +1.7% |
| 平均築年数 | 約27.9年 |
このように、金沢市では土地価格・中古マンション価格ともに堅調に推移しており、特に築浅物件は高い価格を維持していることが確認できます。
築年数別に見る資産価値の傾向
金沢市における中古マンションの資産価値は、築年数によって明確な傾向があります。以下は築年数ごとの相場感と特徴を表にまとめたものです。
| 築年数 | 価格の目安 | 特徴・傾向 |
|---|---|---|
| 築〜5年(築浅) | 中央値で約5,739万円(最大7,600万円) | 人気が高く、資産価値が保持されやすい傾向にあります。 |
| 築10〜20年 | 中央値で約4,490万円 | 築浅ほどではないものの、価格ランクは高く、安定した需要があります。 |
| 築20〜30年 | 中央値で約2,448万円 | 築年数が進むほど価格帯が下がる傾向がありますが、中心部などでは堅調です。 |
※上記数値は金沢駅周辺における2025年の取引データに基づいたものです。
「築浅(築~5年)」のマンションは、中央値で5,739万円、最大では7,600万円という高価格帯に位置し、資産価値が高い状態で流通していることがわかります。一方、「築10~20年」になると中央値は約4,490万円とやや下がりますが、それでも比較的高水準を維持しており、安定した人気があることが示されています。また「築20~30年」になると中央値は2,448万円と半額近くまで下落しますが、中心部や利便性の高いエリアでは堅調な需要が続いており、物件の立地次第で価格維持の余地があると言えます(例:2025年データ)。
さらに、本町など中心部にある築15年程度のマンションでは、現在価値を基準に築20年、30年後にはそれぞれ88%、78%、68%へ下がるという試算もあります。例えば、現在の価値を3,789万円とすると、築20年後には約2,958万円、築30年後には約2,578万円になるという予測の例も見られます。
具体的な数字として、金沢市内で「築20年」の中古マンションの平均販売価格は2,096万円。最も多い価格帯は1,800万円~2,080万円で、最安は1,398万円、最高は4,600万円と幅があります。過去10年間では坪単価はほぼ横ばいですが、直近5年間では約12%上昇しており、築年数が経った物件でも適切なタイミングでは資産価値が上がる可能性がある点も注目に値します。
立地が資産価値に与える影響
金沢市において、中古マンションの資産価値に最も影響を及ぼす要因のひとつが「立地」です。特に金沢駅や香林坊・片町といった中心街のエリアは、交通や商業の利便性が高いため、築年数が経過した物件でも安定した高い資産価値を保持しています。
| エリア | 資産価値への影響 | 特長 |
|---|---|---|
| 香林坊・片町 | 高 | 商業施設・繁華街の中心。築古でも人気高い |
| 金沢駅周辺 | 高 | 交通利便性が高く、再開発も進行中 |
| 郊外エリア | やや低 | 利便性は劣るが、比較的価格が手頃 |
まず、香林坊・片町はデパートや商業施設に囲まれた賑わいのあるエリアであり、築年数が古い物件でも一定の資産価値を維持している傾向があります(例:昭和期築でも取引額が高め)ことが確認されています。
次に、金沢駅周辺は北陸新幹線の開業以降、ホテルや商業施設が増え、交通・生活利便性が大きく向上しました。その結果、中古マンションの取引価格は高水準で推移しています(70㎡換算で約2395万円※2025年10月時点)
また、金沢市全体が「コンパクトシティ」として知られ、居住・商業・交通施設が近接しているため、どのエリアでも利便性の恩恵を受けやすく、郊外と比較しても資産価値の差が縮まる傾向があります。
一方、郊外エリアでは中心部に比べて利便性がやや劣るものの、価格は比較的手頃な水準であるため、資産としての価値は一定の安定が期待できます。
将来を見据えた資産価値の展望
今後十年ほどの視点で、中古マンションの資産価値がどのように推移するか、見通しを踏まえてお伝えします。
| 注目ポイント | 内容 | 期待される効果 |
|---|---|---|
| 再開発・都市整備 | 金沢市中心市街地では、片町四番組海側地区などの再開発が進行中で、2027年度着工、2030年度竣工を目指しています。 | 利便性や回遊性が向上し、中心部の中古マンション資産価値にプラスの影響が期待できます。 |
| 交通インフラ・都市活性化 | 「都市再生緊急整備地域」指定に向けた準備が進み、金沢駅から片町の都心軸(百万石通りなど)の整備構想が提示されています。 | 歩行空間や商業機能の充実により、資産価値が下支えされる可能性が高まります。 |
| 構造面の注意点 | 築年数が古く、耐震性能が現行基準に満たない「旧耐震」物件では、将来の修繕や耐震補強が必要となる可能性があります。 | 構造面の懸念が資産価値にマイナス作用することもあるため、購入時には注意が必要です。 |
まず、再開発の視点では、金沢駅から約2キロ圏内にある中心市街地では、片町四番組海側地区を中心に再開発が計画されており、防災性や回遊性向上を目的とした商業・住宅機能の整備が進められています。着工は2027年度、竣工は2030年度を予定しています。
また、2024年8月には「金沢駅東都心軸地域」として、金沢駅前通り・武蔵ケ辻・香林坊・片町をつなぐ58ヘクタール規模のエリアで、都市再生緊急整備地域への指定に向けた整備方針が提示されています。歩きやすさや災害時の動線確保など、生活利便性と安心性の向上が図られる見通しです。
こうした都市インフラの充実は、駅近くや中心部の中古マンションの資産価値にはプラスに働くことが期待されます。一方、旧耐震基準で建てられた築古物件などでは、耐震補強や修繕履歴の有無などが価値に影響しますので、将来の維持費や安全性を見据えた検討が重要です。
まとめ
本記事では、金沢市における中古マンションの資産価値について掘り下げてご紹介しました。過去10年で価格が上昇傾向にあることや、中心地と郊外での価値の差、築年数ごとの価格推移が明らかになりました。さらに、再開発や交通網の発展が今後の資産価値にどう影響するかも考察しました。資産価値の動向を知ることで、ご自身に合った選択をするための手助けとなれば幸いです。購入をご検討の際は、ぜひ正確な情報収集を心掛けてみてください。
