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小松市の人口推移はどう変化したか?空き家との関係と自宅実家の備え方を解説

小松市

岡部 功大

筆者 岡部 功大

代表(宅地建物取引士)
不動産業界に携わって10年以上!
金沢市の不動産市場を把握し、お客様に分かりやすい査定価格のご提案をしています。


所有している自宅や実家を、このまま残すべきか、いつか売るべきか。
人口推移や空き家のニュースに触れるたびに、なんとなく不安を抱えている方は少なくありません。
しかし、小松市の人口がどのように変化してきたのか、その結果として空き家がなぜ増えているのかを整理してみると、自分の家の今後について具体的に考えやすくなります。
この記事では、公的な統計データにもとづき、小松市の人口動態と空き家の背景をわかりやすく解説しながら、自宅や実家の利活用・売却を検討する際の考え方をお伝えします。
将来の選択肢を広げるための第一歩として、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

小松市の人口推移と将来予測を整理

小松市の総人口は、国勢調査によれば1995年頃に約11万0千人でピークを迎え、その後は概ね緩やかな減少局面に入っています。
2000年代以降も10万人台を維持してきましたが、2010年以降は社会減と自然減が重なり、長期的には減少傾向が明確になっています。
最新の住民基本台帳に基づく推計では、2023年時点の人口はおよそ10万6千人前後とされ、過去のピークからは一定の減少幅が生じています。
こうした推移を見ると、急激な人口流出ではないものの、今後も中長期的な人口減少を前提に暮らし方や不動産の活用を考える必要がある状況です。

年齢構成に目を向けると、年少人口の割合は1990年代と比べて縮小し、生産年齢人口の割合も徐々に低下しています。
一方で、高齢人口と高齢化率は一貫して上昇しており、直近の統計では総人口の約3割が65歳以上という水準に達しています。
こうした少子高齢化の進行に伴い、単身世帯や夫婦のみ世帯など少人数世帯の比率が高まっていることも、小松市の人口動態の特徴です。
結果として、同じ戸数の住宅があっても、実際に居住する人数は減り、空き部屋や将来的に空き家化する可能性のある住宅が増えやすい土台が形成されつつあります。

将来人口については、国立社会保障・人口問題研究所の市区町村別将来推計や、小松市が公表する人口ビジョン等をもとにした推計が示されています。
それらによると、小松市の人口は2030年代にかけて10万人を下回る水準に近づき、2045年頃には9万人台前半、さらに2050年前後には8万人台後半まで減少する見通しとされています。
同時に、高齢人口の比率は今後も高止まりし、生産年齢人口の減少と少人数世帯の増加が続くと見込まれています。
このような中長期の人口減少と世帯構成の変化は、住宅需要や空き家の発生リスクに直結するため、自宅や実家の利活用・売却を検討するうえで、前提条件として押さえておきたいポイントです。

時期 人口規模の目安 主な特徴
1990年代後半 約11万人前後 人口ピーク期
2020年前後 約10万6千人 緩やかな減少期
2040〜2050年頃 9万〜8万人台 高齢化進行期

人口減少と小松市における空き家増加の背景

小松市では、住宅・土地統計調査や市独自の空き家実態調査により、住宅戸数や空き家の状況が継続的に把握されています。
直近の公表資料では、総住宅数が4万戸台後半に達する一方で、空き家数は2,000戸台から5,000戸台まで幅を持ちながら推移してきたことが示されています。
また、全国や石川県全体の空き家率が上昇傾向にある中で、小松市の空き家率もおおむね1桁台後半から1割前後の水準にあり、人口減少や世帯規模の縮小と連動していることが分かります。
こうした統計から、人口が大きく増えない状況下で住宅ストックだけが積み上がり、利用されない住宅が徐々に増えてきた実態が読み取れます。

小松市の空き家実態調査では、平成24年度以降、空き家数と空き家率の変化が詳しく整理されています。
平成24年度から平成30年度にかけては、空き家数・空き家率ともに増加しましたが、令和3年度調査時点では空き家数2,011戸、空き家率4.3%とやや減少に転じたことが報告されています。
一方で、総務省の住宅・土地統計調査に基づく整理では、住宅戸数が増える中で空き家数も中長期的には増加してきたとされ、小松市でも住宅総数4万戸台のうち数千戸が空き家という構図は続いています。
つまり、一時的に空き家率が下がる年があっても、人口規模に比べて住宅が多い状態が根本にあり、今後も対策を継続しなければ空き家が再び増えやすい土台が残っていると考えられます。

地区別の状況を見ると、同じ市内でも空き家率には大きなばらつきがあることが分かります。
小学校区ごとの分析では、空き家数が多いのは市街地に近く住宅が密集している校下である一方、空き家率が高いのは人口が少ない山あい部など、元々の住宅数が限られる地域であることが示されています。
また、令和3年度調査では、通勤通学や生活利便性が高いエリアでは建て替えや世代交代に伴い比較的新しい住宅が増える一方、郊外や旧集落では高齢者のみの世帯や相続未了の家が残り、空き家率が高止まりしやすい傾向が確認されています。
このように、中心部では住宅需要と老朽住宅が並存し、郊外では人口流出と高齢化が進むなど、エリアごとの特性が空き家の出やすさに直結している点が小松市の特徴といえます。

指標 小松市全体 郊外・集落部
人口と世帯の動き 微減傾向の総人口 人口減少と流出
住宅戸数と空き家 総住宅数は増加基調 老朽住宅と空き家残存
空き家が生まれる背景 建て替えや住み替え 高齢化と相続放置

小松市の人口動態が住環境や暮らしに与える影響

小松市では、人口減少と少子高齢化が進むなかで、地域コミュニティの担い手不足が課題になりつつあります。
特に、高齢者のみ世帯や単身世帯の増加により、自治会活動や見守り体制の維持が難しくなるおそれがあります。
その結果、防犯パトロールや災害時の助け合いが機能しにくくなり、安心して暮らし続けるための基盤に影響が出る可能性があります。
こうした変化を踏まえ、生活圏や近隣とのつながりを意識した住まい方を考えることが重要になっています。

また、小松市では、人口減少の中でも一定の範囲で人口密度と生活サービスを維持するため、居住を誘導する区域を定めた計画が進められています。
医療、福祉、商業などの施設を集約し、公共交通とあわせて日常生活に必要なサービスを確保していく方向性が示されています。
一方で、このような区域の外側では、将来的に店舗や医療機関が減少し、徒歩や公共交通での移動が難しくなる可能性もあります。
住み慣れた地域であっても、今後の生活利便性を見据えた住み替えや暮らし方の検討が求められています。

空き家の増加は、生活環境にも直接的な影響を及ぼすことが指摘されています。
適切に管理されていない空き家は、老朽化により倒壊や外壁の落下など防災面の危険を高めるほか、雑草やごみの放置による景観悪化、放火や不法侵入といった防犯面の不安にもつながります。
こうした環境の変化は、周辺の暮らしや不動産の評価に影響する可能性があるため、所有者の適正管理と早めの利活用の検討が重視されています。
自宅や実家が将来空き家となるリスクを踏まえ、地域全体の住環境を守る視点で行動していくことが大切です。

影響の側面 主な変化 所有者が意識したい点
地域コミュニティ 担い手減少・つながり弱体化 近隣との関係維持・見守り体制確認
生活サービス 店舗・医療機関の集約 将来の通院・買物のしやすさ確認
空き家と安全 老朽化による防災・防犯リスク 適正管理と早期利活用の検討

小松市人口推移と空き家を踏まえた自宅・実家の考え方

小松市では、国勢調査や住民基本台帳に基づく統計から、総人口が減少傾向にあり、高齢化の進行も確認されています。
一方で、住宅・土地統計調査や市独自の空き家実態調査によると、空き家数は増減を繰り返しながらも一定数存在し、2023年時点では約2,560戸とされています。
こうした人口動態と空き家の状況を踏まえると、自宅や実家をどのように維持・活用するかを早めに検討することが重要です。
そこで、まずは考えられる選択肢を整理し、自分や家族の将来像と照らし合わせて方向性をイメージしておくことが役立ちます。

自宅や実家については、「住み続ける」「一定期間は自分たちで使い、その後に人に貸す」「売却して資産を他の目的に振り向ける」「老朽化が進んだ段階で解体を検討する」といった複数の選択肢が考えられます。
小松市の空き家実態調査では、空き家の中には老朽化が進んだものや、管理が行き届かず近隣への影響が懸念されるものも含まれています。
そのため、将来的に空き家となる可能性が高い建物については、あらかじめ活用方法や処分方針を検討しておくことで、管理負担や費用の増大を抑えやすくなります。
まずは現在の建物の状態や利用予定を家族で共有し、選択肢ごとの利点と注意点を整理しておくことが大切です。

空き家化を防ぐためには、早い段階からの話し合いと計画づくりが欠かせません。
小松市では、空き家の適正管理に関する条例や空家等対策計画を定め、管理不全な空き家の是正や利活用の促進に取り組んでいますが、最初の一歩は所有者や家族の意識と行動です。
具体的には、相続が発生する前から不動産の承継方法を話し合うこと、将来の住み替えの可能性を想定して資金計画や時期を考えておくこと、空き家になりそうな建物について定期的な点検や清掃の役割分担を決めることなどが挙げられます。
こうした取り組みを前もって行うことで、急な転居や相続の際にも、建物を放置せずに済む体制を整えやすくなります。

自宅・実家の今後を考える際の整理ポイント
検討の観点 主な内容 確認のタイミング
今後の利用方針 住み続けるか貸すか売るか 転居や相続の前後
建物と費用 老朽度と修繕解体費用 大規模修繕検討時
家族の合意 相続人間の役割分担 高齢期を迎える前

小松市では、空き家数が約2,000戸台で推移し、世帯数に対する空き家率は概ね4%台とされていますが、今後も人口減少が見込まれる中で、空き家の発生をどれだけ抑えられるかが課題となります。
人口や世帯構成の変化は個人で変えにくい一方、自宅や実家をどう扱うかは所有者の判断で大きく改善することができます。
もし小松市内の人口動向や空き家の状況に不安を感じている場合は、自分の年齢や家族構成、建物の状態、将来の暮らし方などを整理したうえで、不動産の利活用や売却、管理方法について個別に相談することが有効です。
今のうちから情報収集と準備を進めることで、自宅や実家を資産として活かしつつ、将来の負担を軽くする一歩につながります。

まとめ

小松市では、人口減少と高齢化の進行により、今後も空き家が増えやすい状況が続くと見込まれます。
自宅や実家を「住み続ける」「貸す」「売る」「解体する」といった選択肢は、早い段階で整理しておくことが大切です。
とくに相続や住み替えの予定がある場合は、家族での話し合いと、将来を見据えた空き家対策が欠かせません。
当社では、小松市の人口動態と空き家の実情を踏まえた売却・活用のご相談を個別に承っています。
「うちの場合はどうするのが良いか」を一緒に整理しますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。

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